heartbreaking.

中年の末路とその記録

見た目を好きでいられるかどうかは非常に大事です…

前記事の続きですが、前の記事はウザかったですね。別に泣いてません。今もアニソン聞いてイイ気分ですから、終わるべくして終わった、という感じで捉えてます。

実は、つい最近までは上手くいっていました。私が10万円を請求するまでは…

食事を週に何度か作り、一緒に食べてました。カレー・から揚げ・から揚げ・ラーメン・から揚げ… って、から揚げだらけじゃないか…(いや、から揚げは美味しいからいい)というわけで、流石に飽きたようで、帰り際に「もう、から揚げはいい」と言われました。

で、テレビ見て一緒に笑っていたのですが(政治的な考え方も似ているので口論になることもない)、…そんな日々が続いても、ある疑問はずっと消えませんでした。

家族として一緒にいることはできるけれど、男と女として、性的な魅力を感じながら一緒に過ごすことはもうないだろうな… という確信が、私を不安にさせました(相手も同じだろうけど)。

相手に性的魅力を感じなくなった自分に衝撃を感じました… 最後に抱きしめあえた日から、たった数ヶ月の間に、何が起きたのか自分もよくわかりませんが、時間の経過がお互いの見た目を、ある時急激に老いさせ、それが性欲の沸きにくい、理想とかけ離れた姿に変えてしまったのか。男は大抵、見た目で女を好きになりますので… その前兆は感じていました。

笑えば「目じりにシワができてるよ」と言われ、笑わずに普通にしていても「肌荒れがヒドイよ」と悲しそうな目で見られ… それって、もうどんなにしていても私の老け具合があなたの許容範囲を超えてしまったってことなのでは…?

道理で、あなた、私の体にまったく触れてこなくなったね。そして私もなぜかあなたに触れたいと思わなくなった。

この人に触れたい… と思う魅力を、お互いに感じなくなったら、夫婦はもうそこで終わり。

目の前にいても、指一本触れることすらなく、ただテレビを見てご飯を食べて笑っているだけの、そんな関係を求めていたわけじゃない…

ご飯を食べ終えると「じゃあそろそろ帰る」と立ち上がる夫に対して、無理に引き止めたところで、風呂に入らせてセックスをするわけでもないだろうから、そのまま帰すけれど、そのたびに、もう二度と二人はセックスをすることはないだろうなと気付かされてしまった……

夫に対し性的な感情を抱けなくなったのは、自分が枯れてしまったからなのか、それとも夫に対しては感じなくなっただけなのか、単に自分に自信が持てないだけなのか… この年齢になってこのようなことで悩むのは恥ずかしいのですが、わりと深刻な問題です…

別居中の期間に、お互いを好きでいられた頃の、若さの面影が消えうせて別物へと変わってしまったのか。自分は毎日その変化を見ているのであまり気づかないのですが、…どうやら私は、自分が思う以上に、老け込んでしまったようです。

やはり別居というものには意味はないです。一度家を出てしまったなら、それ以上考える期間など必要ないです、とっとと紙書いてその場で終わりにしても、それを引き伸ばして何年離れて暮らしても、お互いに悪戯に年を重ねるだけで、若い頃の二人の面影すらも障害へと変わり、なんで今はこんなに変わってしまったのか… これではもう愛せない… と取り返しつかない状況の中で、壊れます。

見た目を愛せない私からの10万円の請求なので、夫も面倒くさく感じたのではないか… それならそれでいい… 私はこれからもっと老いてゆく。

私がもう少し魅力を保てていれば、違ったのでしょうか… 自分でも鏡を見るたびにガックリして、もう恋もなにもない、そんなものはもう自分にはない、と思う日々です。

私は、それ以外のどんな理由を並べられても、結局は私が醜く老いたからなのでしょう…?と思う気持ちと、醜く老いたから捨てられるのだと思う気持ちを、払拭することはできない。だから、直接面と向かって「お前の見た目がもう嫌だ」などとは言われなくても、結局はそれがすべてだと思っています。

鏡を見ない(2010-12-18)