heartbreaking.

中年の末路とその記録

ラブホでバイトしてた話

お金のない時にちょっとだけラブホでバイトしてました。求人情報誌によくラブホの清掃員の募集は載っています。本当に仕事のないときはアウトローな世界でも何でもいいので逃げ込みたくなる。それが若い頃は抵抗あるかもしれませんが、歳をとってくると自分がラブホで働くってことにさほど抵抗なくなります。いやむしろ箔がついていい。

ラブホで働いていた?この人は一体何者なんだろうな… と普通の人なら驚いて見る目が変わってきます(その人に持つイメージが善人→もしかして怖い人?になる)。現に俺の友達に「ラブホで働いてた」と言ったとたん空気が凍り付いて一言も発してくれないままに次の話題に飛んでました。いや、おねしょシーツの裏話とか面白い話いっぱいあるから俺は語りたいんだがもう終わりにしたいのか…(?) という不満を持ってるのは俺だけなんでしょうけど。

何なんでしょうね、突然「悪」を語りたくなる気持ちってのは。俺はお前が思ってるような真面目な人間じゃないよ、ってことをわざわざ伝えてみたくなるのは…
女にはウケが悪い職業なのだが、遊び好きな男には俄然ウケがいい。へえラブホで働いてたんだ、じゃあ君はそういうことをするのが好きなんだろうね的な視線で見られはじめるので、じゃあ俺らもそういうことしようみたいな感じで性生活に困らなくなる。

面接受けたときは無理かなと思ってたんスけど、案外すんなりと採用で憧れのラブホ内で働ける人となりました。実際、外からお城に見えていても内部はフツーでした。

同僚は仕事熱心で真面目な人しかいなくて、ヘンな人はいなかったです。いや、むしろ一般的な企業よりもマトモだったかもしれない。外から見ると怖そうな世界でも案外自分が中に入ってみると居心地良かった… なんてことが多すぎるので、俺は迷ったときはとりあえずなんでもやっておけという考えの下で仕事選んできました。

ラブホってもしかすっとマジックミラーでヤッてる最中のことが店員にコッソリ見られてんじゃないか?とか未だに心配してる人もいるかもですね。でも安心してください、そんなことないです。つか、それやったら営業停止なので、中の様子なんてまったくわからなかったです。俺自身も安心しました、実は面接受けたラブホを自分が利用したこともあったので… それが結構大事だったんですね。

でも裏で雑用こなしてると、アーン、アアンッ、などの女性のイヤラシイ声は時折聞こえてきてました。まあ自分に相手がいてセックスライフが充実していれば嗚呼自分もやりたいなと思う程度でしょうけど、欲求不満だった場合は「なんだってえ?」と耳に全神経集中させて必死こいて聞いてますがね… 勿論、中で何が行われているのか(いや勿論セックスなのですが) を見ることはできやせんが、皆さんお楽しみのようで…

あんま内部事情話すと辞めた会社に迷惑かけるので言えませんが、部屋に出入りするお客さんの様子は勿論モニターで見てますんで、デリヘルのお嬢さんが来たときは一発でわかる。俺もかつてはデリヘル嬢やってたんで、内心応援していたけど。デリヘルのお嬢さんが部屋に吸い込まれていった後どんなことになるのか想像すると… あー想像だけじゃなくて見てみたいなとは思いますね(暇な時は、で忙しい時はそれどころじゃないですが…)。

俺がデリヘル嬢やってたときは、ドアを開けたとたんに廊下で待ち構えてたオジサンにいきなりバックから突かれてアアーッ!てなってたので、まあ、とにかく気持ちイイです(完全に不可抗力でこういうのはどうしようもないです)。最近そういうのないのですが、枯れたと思っていたら案外そうでもない日もある。あ、おたくも欲求不満で相手いないですか。あー残念ですね、隣近所にそういう都合よくセックス出来る、そこそこの見た目のやつがいると便利なんスけど、皆、欲望隠してるからワカンナイすよ。実際、独り身の男女はどういう性欲解消してんだろうな…

んでもって、そういうとこで働いてると、やっぱりそういうことに興味あるんかな的な目で業者のオジサンたちに見られてしまうじゃないですか、まあ実際興味あったからラブホで働いてたわけですが。そういうとこを選んで働くとセフレ見つけやすい。業者のお兄さんがいきなり電話番号書いた紙切れ渡してきましたから。勿論、即OKで別のラブホ行きました。流石に自分が勤めてるラブホは使えないですが、そんなふうに遊べるのはもうあと数年くらいしかないだろうな。終わり。

ラブホでバイトしてた話 その2(2015-09-24)