heartbreaking.

中年の末路とその記録

Into the Noize Ocean

キラメク波間に 浮かぶのは
貴方へ届ける 想いの小舟
愛を込めて
今夜貴方に向かい 旅立つ小舟

夜の海は 月明かりを拒絶するように
底なしの暗闇色に染まる
そんな不安は
波に漂うリズムに 掻き消してしまえばいい

ノイズ混じりのメロディーが
闇の波間に現れた 渡り鳥のように
漆黒の翼はためかせ
想いの小舟を導く
願いの先へと……

闇のスロープを滑り降りる
女神の爪先
海色の弦を爪弾けば
悲しみの幻想曲 月の影に零れ落ちる

ギターが落とす涙は sorrowful voice
小さな漣となって小舟を走らせる
どこまでも どこまでも
遠い世界の貴方に向かい
終わりの無い旅に出る

長い髪が 潮風に波打つように
真っ直ぐな瞳が
不確かな明日に閉ざされるように
全ての感情が ノイズに乱され
暗く染まるときまで

小舟は 流されてゆく
純粋さが 穢れるときも
花のように散りゆくときも

小舟は力の限り 走り続ける
誰かの指先で幻想に溺れる夜も
悪夢に苦しみ目覚める朝も

荒波に呑まれ
海の底に沈む 運命と知りながら


(埼玉最終兵器さんへの想いを綴った詩です)
goo blog funamushi2 - 2005-04-12 22:32:02 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )